私たちは子どもに何ができるのか--非認知能力を育み、格差に挑む
私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む
- 作者: ポール・タフ,駒崎弘樹,高山真由美
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2017/09/06
- メディア: 単行本
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非認知能力(スキル)とは、粘り強さ、誠実さ、自制心、楽観的なものの見方、やり抜く力、好奇心と言った性格の強みのこと
非認知能力は子供を取り巻く環境の産物であり、その環境による影響の中で子供の発達を最も左右するのはストレス
とりわけ幼い時期に経験した高レベルのストレスは、前頭前皮質、つまり知的機能をつかさどる最も繊細で複雑な脳の部位の発達を阻害し、感情面や認知面での制御能力が育つのを妨げる
人が求める「内発的動機づけ」の3つの鍵は、「自律性」「有能感」「関係性(人とのつながり)」
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非認知能力の習得が人生に与える影響の大きさがよくわかります。
また、とりわけ小さい時期に経験する庇護者との温かなやりとりは、脳の発達や免疫システム、内分泌システムの発達に強い影響を与えるようです。
モチベーションの維持には、内発的動機づけが大切で、それを感じられる状況を作ってあげることはできる。
例えば、自分で選んで、自分の意志でやっているのだという実感を持たせる。能力をほんの少し超える課題を与える。価値を認め、尊重する。と言ったこと。
何か報酬のようなものを用意するとそれはたちまち「仕事」になってしまうため、楽しみが奪われてしまう。
まだ、先の話ですが、テストでいい点とったら、おもちゃ買ってあげるとかほんとやめようと思います。
すごくためになる本です。